『保育学研究』は、一般社団法人日本保育学会の学会誌として1963年3月より刊行し、『保育学年報』の時代を経て、1991年『保育学研究』と改称しました。本学会は「保育の研究を通して会員相互の交流と連携を図り、子どもたちの健やかな発達と幸福をめざし、保育界の進歩及び会員に共通する利益の向上に貢献すること」を目的に、創立以来、研究者と保育実践者の連携の下に、今日まで歩みを続け、わが国の乳幼児保育・教育のために貢献してきました。
『保育学研究』の研究内容は、乳幼児の保育を展開していく上で、基礎的知見として重要となる発育や遊びに関する研究、保育実践を展開していく上で重要な保育内容や保育方法に関する研究、保育実践のコンテキストとなる保育の歴史や制度の研究、家庭教育や保育者養成に関する研究、今日的な緊急課題となる幼保一元化、子育て支援、多文化保育さらには、発達障碍児支援、保育カウンセリングや生活習慣の見直し、食育等に関する研究に及んでいます。こうした保育実践の場と共有した研究論文を掲載することにより、保育の質を高め、家庭や教育、療育実践の場との連携の下に、乳幼児の生活と育ちを支える保育・教育実践の向上を図ることが刊行の主たる目的であり、また、学術的意義でもあります。